サウナ界のレジェンドである井上勝正さんが元々在籍し、熱波イベントで毎回満員になるほど人気な施設をご存知でしょうか。
それが神奈川県横浜市鶴見区のファンタジーサウナ&スパ おふろの国(以後、「おふろの国」と記載)です。
この記事では、ファンタジーサウナ&スパ おふろの国のサウナの魅力やおすすめのサウナ飯などを紹介します。
おふろの国で井上勝正さんの熱波を受けて、今まで味わったことのないととのいを体験しましょう。
井上勝正さんの華々しい経歴をご紹介!
サウナ始めたばかりの方は、「井上勝正さんって誰?」と思う方も多いのではないでしょうか。
サウナ好きの間では、おふろの国と聞いて井上勝正さんを真っ先に思い浮かべる方も多いほど有名な熱波師です。
井上勝正さんの華々しい経歴は、以下の通りです。
- 大日本プロレスの元レスラー
- ゴールド エクスペリエンス レクイエム株式会社取締役社長
- ドイツサウナ協会公認アウフグースプレイヤー
- 2022年週刊SPA!「サウナを広めた人2022ランキング」第3位
おふろの国と聞いて思い浮かべる方が多いのは、2023年秋までおふろの国に長年在籍していた熱波師だったからです。
現在は独立して、おふろの国を含め日本中で活躍しています。
井上勝正さんの熱波の3つの魅力
井上勝正さんの熱波は、毎回サウナ室が満員になるイベントです。
サウナ好きを熱狂させる井上勝正さんの熱波の魅力は、以下の3つです。
- 口上が長い
- サウナストーンに大量のアロマ水を投入
- 108回の熱波
一見すると、「それデメリットでしかなくない?」「サウナ始めたばかりだしハードル高い」と思うかもしれません。
しかしこの3つの要素どれも魅力的で、一度経験すると必ずリピートしたいと思います。
順番に紹介します。
1.口上が長い
初めて行く方が、まずびっくりするのが「口上の長さ」です。
内容は、井上勝正さんが好きなガンダムやプロレスの話などが大半を占めます。
初めて行く方は、「そんなに口上長かったら、ロウリュ体験できないよ」と思うかもしれません。
しかし口上の最中に、一人ひとりの体調や顔色を伺いながら何度も冷却や水分補給を促す配慮もしてくれます。
そのためサウナ始めたての方でも、無理せず一旦サウナ室から出て戻って来られるのは安心です。
2.大量のアロマ湯を投入
20分の口上が終わったら、ロウリュ(オーバーヘブン)が始まります。
サウナストーンにアロマ水をかける際に重要なのが、サウナの讃美歌です。
井上勝正さんが「ネーッ、ネーッ、ネーッ」とコールするので、「パー、パー、パー」とサウナ室にいる方がレスポンスしましょう。
その掛け声でロウリュが始まります。
アロマ水ではなく「アロマ湯」を使用しているため、サウナストーンにお湯をかけても石の温度が下がりにくいです。
また、マグマのようにグツグツし続けている様子は火山に見えます。
その結果、体感温度が爆発的に上昇し、アロマのいい香りがサウナ室全体を包み込み今までとは別のサウナ室に変貌します。
3.108回の熱波
ロウリュ用の大判バスタオルを使用し、強い熱波を送り込みます。
大量のロウリュでサウナ室内の体感温度が上がっているため、強烈な熱波が四方八方から襲いかかってきてかなり熱いです。
初めて行く方は、熱波の際に「呼吸」に意識してください。
口上の最中などに「呼吸が大事」だと強調していたため、熱波イベント後に呼吸の重要性について井上勝正さんに直接伺いました。
直接伺った内容は、以下の通りです。
熱されてた空気を内臓に入れて、深呼吸すると体内の毒素を消毒される
実際に意識してみたところ、身体中の毒素や澱みが排出・蒸発されたかのようなスッキリとした感覚を覚えました。
初めて行く方は「熱過ぎるからそこまで意識が回らないよ」と思わず、ちゃんと呼吸に意識してください。
ととのいの質が本当に変わります。
井上勝正さんの熱波の申し込み方法
おふろの国では井上勝正さんの熱波を、月に1回・第四月曜日に体験できます。
井上勝正さんの熱波を体験する方法は、以下の通りです。
- おふろの国公式HP「イベント情報・お知らせ」から該当月の熱波師スケジュールを確認する
- 熱波イベントの1時間前から販売される熱波券(200円)を購入
※17名以上集まった場合は抽選 - 時間になったら高温サウナ室の前に集まる
井上勝正さんがおふろの国に在籍されていた頃は月に数回熱波がありましたが、独立されてから月1のイベントに変わりました。
おふろの国の顔と言うべき存在だったため、かなりファンが多くイベント開催時の熱波券は争奪戦です。
そのため、初めての方は抽選を覚悟していきましょう。
サウナ食堂|井上勝正さんも好きなサウナ飯「から揚げ噴火定食」
おふろの国の施設内には、お食事処「サウナ食堂」があります。
お食事処サウナ食堂で食べるべきメニューは、「から揚げ噴火定食(1,150円)」です。
このメニューの魅力は、一つひとつのから揚げがかなり大きい点です。
出されたときには「食べられるかな?」と思うほどのサイズ感ですが、醤油・にんにく・生姜をベースの味わいが食欲をそそり、気づくと食べ終わっています。
味変をしたい方は、付属のオリジナルソースを試してください。
ソースは、「ガーリックバター・食べるラー油(にんにく入り)・辛いたれ」の3種類があります。
個人的には、ガーリックバターが一番美味しいなと感じました。
ガーリックバターにマヨネーズをかけると、背徳感溢れる悪魔的な美味しさに変わるでしょう。
ちなみに、井上勝正さんがから揚げを食べている様子も頻繁にポストされています。
初めておふろの国に行く方であれば、名物のから揚げ噴火定食を食べれば満足できるでしょう。
営業時間 | 11:30(土日祝 9:30)〜22:30(全日) |
定休日 | 施設定休日に準じる |
予算 | 1,000〜2,000円 |
サウナ|息苦しさもなく気持ちよく汗を流せる温度設定
引用:おふろの国公式HPより
まずは、おふろの国のサウナ室を以下の観点別に解説します。
- 雰囲気
- 温度湿度
- 感想
熱波時以外のサウナ室は温度湿度共に入りやすく老若男女問わず、無理せず汗を流せます。
おふろの国のサウナ室の雰囲気の詳細は、以下の通りです。
素材 | 広さ | サウナストーブ | 照明 | テレビの有無 | |
高温サウナ | 木材 | 3段15~20名定員 | 遠赤外線×2 | 明るい | 有 |
METOSイズネスロウリュサウナ | 木材 | 3段15~20名定員 | ストーン式 | 明るい | 有 |
おふろの国の高温サウナは、ツインストーブです。
テレビを挟んで両脇に遠赤外線がある構造です。
サウナ室の壁は、たくさんの熱波師がロウリュをしたのを感じさせる渋い色合いです。
一方のMETOSイズネスロウリュサウナは、サウナストーブにびっしりとサウナストーンが積み上げているため迫力があります。
おふろの国のサウナ室の温度・湿度は、以下の通りです。
温度 | 湿度 | |
高温サウナ | 92℃ | 中湿(高湿) |
METOSイズネスロウリュサウナ | 75℃ | 中湿 |
温度的には、初心者〜上級者好みまで無理なく楽しめる設定です。
高温サウナは適度に湿度があるため、息苦しさもなく気持ちよく汗を流せる温度だと思います。
METOSイズネスロウリュサウナは、高温サウナより20℃程度低いです。
マイルドな温度なため、サウナ初心者の方にもピッタリです。
ただ2時間に1度オートロウリュで、体感温度は変化します。
大量の水が4回ほど流れ、最上段だとかなりパンチのある熱さに変わるので、サウナ上級者でも満足できるかなと思います。
熱波時以外の高温サウナは、息苦しさもなく気持ちよく汗を流せる感じがいいなと感じました。
テレビを見て安らぐのもいいですが、歴史を感じる壁の色合いを見ながら「このサウナ室で色々な熱波師さんが仰いでたんだろうな」と妄想するのも通な楽しみ方です。
水風呂|ミニプールと思うくらい広くて深く居心地がよい
引用:おふろの国公式HPより
次に、おふろの国の水風呂を以下の観点別に解説します。
- 雰囲気
- 温度水質
- 感想
広さ・深さ・水質すべてのバランスがよく、サウナ初心者〜上級者まで満足できる水風呂だと思います。
おふろの国の水風呂の雰囲気の詳細は、以下の通りです。
- 水風呂の形や造り:長方形。浴室はタイル状。
- 導線:よい
- 深さ:90cm
- 水の色:白
おふろの国の水風呂は、広さと深さを兼ね備えています。
水深90cmは、一般的な施設の水風呂よりも深いです。
広さ的にも、同時に8人前後は入れます。
動線もよく、ストレスフリーで水風呂に入れるでしょう。
おふろの国の水風呂の温度・水質は、以下の通りです。
温度 | 14℃ |
水質 | よい |
温度は初心者〜上級者向けです。
私が訪問した際は14℃(夏)でしたが、18℃の日もあります。
チラーがあるため、季節によって設定温度を変えているのかもしれません。
おふろの国の水風呂は井戸水を使用しているため、肌触りがいいです。
おふろの国の水風呂は深さと広さを兼ね備えています。
開放感を味わえたり、井戸水の水質のよさも肌で感じられたりするので、居心地のよい水風呂だと感じました。
また、私が訪問した際は、水風呂の前に扇風機が設置されていました。
温度の羽衣が剝がれ体感温度が低く感じるのと、常に爽快感が持続するのも嬉しいポイントだと感じました。
かけ湯・掛水代わりに体験して欲しいのが、水風呂の横にある名物「打たせ湯」と「打たせ水」です。
- 打たせ湯:ユーランド鶴見を彷彿させる。強烈な湯力と温熱作用がある。
- 打たせ水:サウナで温まった体を冷たい水で引き締めてくれる
サウナでかいた汗をさっぱり流したい方は、体験してみるのもおすすめです。
外気浴|五感を刺激する新しいととのい
次に、おふろの国の外気浴を以下の観点別に解説します。
- 雰囲気
- 席数
- 感想
井上勝正さんの熱波を受けたあとの外気浴は、ほかでは味わえない気持ちよさを感じられます。
おふろの国では、内気浴・外気浴両方とも可能です。
おふろの国の内湯は、昔ながらのスーパー銭湯を思わせるアットホームな雰囲気が特徴的です。
一方の露天風呂スペースは、露天風呂や外観に竹垣と石畳を使っていて和の雰囲気が広がっています。
露天スペースでは、ボサノバ風のリラックス音楽もかかっています。
おふろの国のととのいスペースの席数は、以下の通りです。
内湯 | 5席 |
外気浴スペース | 7席 |
おふろの国は、ととのい椅子の数が多いです。
そのため、おふろの国ではととのい難民になりにくいでしょう。
また、フルフラット・アディロンダックチェア・普通の椅子と種類が豊富です。
特にアディロンダックチェアは、椅子が大きくゆったりできるため、気に入りました。
おふろの国の露天風呂は高台にあるためしっかりと風が外気浴中の体に当たり、気持ちがいいです。
ボサノバ風の音楽もリラックス度を高め、ととのいやすくしてくれます。
また井上勝正さんの熱波後の外気浴は、今まで味わったことのないととのいに気づけます。
たった1回の熱波で、疲れ・ストレス・雑念が完全に排除され体が見違えるほど軽くなるのは驚きです。
井上勝正さんの熱波を一度体験すれば、「1セットでこんなにととのったのは初めて」と思う感覚がわかるでしょう。
施設情報|お得に買える回数券も紹介!
おふろの国の入浴料・アクセス方法等の施設情報は以下の通りです。
営業時間 | 平日:11:00〜24:00 土日祝:8:00〜最終受付:23:00(浴室営業は23:40まで) |
定休日 | 毎月第3月曜日 |
料金 | 平日:950円 土日祝日特別日:1,100円 |
回数券 | 平日大人回数券(5枚): 4,500円 子供回数券(5枚) :1,700円 |
決済方法 | 現金のみ |
レンタル | レンタルタオル:150円 レンタルバスタオル:250円 タオルセット:350円 |
アクセス | 鶴見駅西口7番乗り場 臨港バス【川50系統】「新鶴見橋」バス停下車徒歩1分 |
おふろの国の近所に住んでたり、定期的に通ったりしたい方は、回数券の購入がお得です。
回数券で5回おふろの国に行くと、250円お得です。
ただし、以下の点には注意が必要です。
- 大人回数券は、土日祝日特別日にプラス150円の差額券の購入が必要
- 有効期限は3ヶ月
1ヶ月に2回以上行く方であれば回数券の恩恵を受けられるので、ぜひ購入してみてください。
ナンバーワン熱波師を決める全国大会である熱波甲子園
元々はおふろの国と愛知県の温浴施設の交流から始まり、全国に広がったそうです。
現在はおふろの国が会場となり、5月の休館日などに毎年開催されています。
競技内容は、以下の通りです。
競技名 | 競技内容 | 得点 |
風速競技 | 審査員から1m離れた位置でタオルを仰ぎ、風速を測る | 風速(km/h)の最高値3回分を合わせた数値が得点。 |
ペットボトル落とし競技 | テーブルに置かれた10センチ水入りペットボトルを正面か横から倒す | 落とした数×3点(最大30点) |
おもてなし演舞競技 | 同チームの最大3名が5分間アウフグースを行う | 審査員1人最大3点×6人(最大18点) |
熱ッスル競技 | 対戦形式で風を送りながらお客様に楽しんでもらえるトークをおこなう。 | 審査員1人持点3点を対戦チーム振分け×審査員6人(最大18点) |
2024年10月21日に開催された直近の大会では、茨城県を中心に活動しているSMDサカグチ&ヤマモトが優勝しました。
ペットボトル落とし競技では大会新記録となる4本を達成し、会場を驚かせたそうです。
「おふろの国で生で観戦したい」と思う方向けに、熱波甲子園の観戦チケットなども販売しています。
月刊サウナのチケットページから購入ができます。
気になる方は、お早めに購入してみてください。
まとめ
おふろの国は、個性的でありながらも満足度の高い「井上勝正さんの熱波」が魅力的な施設です。
風の流れを考えてタオルを振っているため、四方八方から熱波が打ち寄せドッと汗が出ます。
井上勝正さんが大事にしている「呼吸」を意識して熱波を受けると、サウナ室から出た瞬間から体が軽くなり「デトックスされてるな」と実感できます。
また、ボリューム満点のから揚げ噴火定食はサウナ飯にピッタリで、熱波後の体に染み渡ります。
おふろの国で熱波を体験し体をデトックスさせて、今まで体験したことのないととのいを味わいましょう。