東京都墨田区にある「薬師湯」は、2025年4月にリニューアルオープンしました。
サウナ室は収容人数が倍以上になり、オートロウリュ・オート熱波も導入されました。
水風呂には頭から冷水を浴びられる打たせ水、脱衣所にととのい専用スペースが設置されるなど、サウナ好きにはたまらないリニューアル内容が多いです。
この記事では、リニューアルオープンした薬師湯のサウナの魅力やおすすめのサウナ飯情報などを紹介します。
押上駅徒歩6分でここまで充実した銭湯サウナは、ほかに見当たらないと思います。
【押上周辺のサウナ設備が充実した個性派銭湯で満足したい】方は、ぜひ一度、薬師湯に足を運んでみてください。
サウナ|下町のレトロさと新しさが融合
まずは、薬師湯のサウナ室を以下の観点別に解説します。
- 雰囲気
- 温度湿度
- 感想
薬師湯のサウナは80年代の邦楽・洋楽が流れる懐かしい雰囲気と、リニューアルで導入された「オートロウリュ・オート熱波」という新しさが融合し、より魅力的なサウナへと進化しています。
薬師湯のサウナ室の雰囲気の詳細は、以下の通りです。
- 素材:木材とレンガ
- 広さ:3段ストレート。定員14名。
- サウナストーブ:遠赤外線とストーン式
- 照明:薄暗い
- テレビの有無:無(音楽あり)
2025年4月のリニューアルで、薬師湯のサウナ室は大きく生まれ変わりました。
リニューアル前とリニューアル後の違いは、以下の通りです。
リニューアル前 | 定員4名 遠赤外線のみ ロウリュなし |
リニューアル後 | 定員14名 遠赤外線とストーン式の ダブル熱源 オートロウリュ・熱波あり |
リニューアル後は男湯と女湯が逆になったため、男湯のサウナ室はまるで別物です。
実際に訪れたとき、常連のおじいちゃんが、「リニューアル前はこの半分くらいの広さしかなかったんだよ」と話していたのが印象的でした。
サウナ室の構造は、以下の通りです。

サウナ室の扉を開けた瞬間は、新しい木の香りがふわっと広がり、リラックスできます。
照明は足元をやさしく照らす間接照明で、落ち着いた雰囲気を演出しています。
さらに、入口の扉や右側の小窓から浴室の光も入ってくるため、サウナ室内は意外と明るめです。
サウナ室に流れる80年代の邦楽・洋楽が流れています。
昭和レトロな雰囲気を演出していて、まさに下町らしい空気感が流れています。
音量は控えめなので、音楽が邪魔にならず、心地よく汗を流せます。
薬師湯のサウナ室の温度・湿度は、以下の通りです。

温度 | 90℃ |
湿度 | 程よい |
薬師湯のサウナ室の温度は、中級者向けの設定です。
湿度も程よくあるため、1段目に座って5分程度であれば、初心者の方でも気持ちよく入れると思います。
ただし、オートロウリュ・オート熱波時は、100℃近くまで体感温度が上がるため、注意が必要です。
薬師湯では、毎時00分・20分・40分にオートロウリュ・オート熱波が発生します。
具体的な流れは、以下の通りです。
- オートロウリュ(10秒):サウナストーンに自動で水をかける
- オート熱波(50秒):業務用の送風機「パンカールーバー」で風を送る
- オートロウリュとオート熱波の流れを3セット繰り返す(合計3分間)
オートロウリュ・オート熱波が3セット目に入ると、体感温度が100℃近くになります。
またどこに座るかによっても熱さの感じ方は、全然違います。
1〜2段目までは中級者であれば耐えられる熱さ、3段目は100℃越えのサウナが好きな上級者向けと言えるでしょう。
また薬師湯のサウナ室は、遠赤外線とストーン式といった2種類のサウナストーブを使用しています。
そのため、前方だけでなく横や天井からも熱が伝わり、まるで包まれるような心地よさがあります。
湿度も程よくあるため、温度表示以上にしっかり汗をかけるのも特徴です。
薬師湯のサウナ室は、「下町のレトロさと新しさ」が融合した雰囲気が魅力的だなと思いました。
開店から19時前後までは、地元のお年寄りがのんびりサウナに入っていることも多いです。
80年代の邦楽や洋楽が静かに流れていることもあり、その雰囲気はどこか懐かしく、落ち着いた空気感が広がっています。
薬師湯のサウナは表示温度こそ一般的ですが、新しく導入されたオートロウリュ・オート熱波の威力は本格的です。
熱の回りがよく、体感温度の変化をすぐに感じられるのが特徴です。
そのため、「設定温度が低いから行こうか迷う」と思っている中上級者の方にもおすすめです。
特に3段目は上級者向けの席で、その熱感は、熱いを超えて「焼ける」感覚が特徴的です。
最初3段目に座っていた方も、途中で段を下げてオートロウリュ・オート熱波を受けるシーンも何度か見たので、熱いサウナが好きな方はぜひ挑戦してみてください。
水風呂|水質のよさと遊び心
次に、薬師湯の水風呂を以下の観点別に解説します。
- 雰囲気
- 温度水質
- 感想
薬師湯の水風呂は、柔らかくサラサラとした入り心地が特徴です。
また水風呂の奥には打たせ水があり、水質のよさ+α爽快感を味わえるのが面白いです。
薬師湯の水風呂の雰囲気の詳細は、以下の通りです。
- 水風呂の形や造り:縦長
- 動線:よい
- 深さ:浅い
- 水の色:透明
サウナを出て、右手にあるのが水風呂です。
わずか10歩歩くと水風呂があるため、動線は抜群です。
水風呂の前には立ちシャワーが設置されていて、汗を流してから気持ちよく入れます。
薬師湯の水風呂は、都内でも珍しい縦長設計が特徴的です。
奥行きは約15m、横幅は約80cm〜1mほどあり、まっすぐ奥に続く形をしています。

三方向を壁で囲まれた空間なので、洞窟にいるような気分にもなれます。
また水風呂の奥には、「打たせ水」があります。
頭上から滝のように水が落ちてくるため、これを浴びながら入る「滝行スタイル」が可能です。
水風呂の深さは浅めで、広さは定員6名程度です。
薬師湯の水風呂の温度・水質は、以下の通りです。

温度 | 25℃ |
水質 | よい |
薬師湯の水風呂の温度は、初心者向けの設定です。
入りやすい水温のため抵抗感を感じづらく、初心者の方でも30秒〜1分ぐらいは入れる水風呂だと思います。
サウナ経験者の方であれば、2分程度入れば十分満足できると思います。
薬師湯の水風呂は、地下80mから組み上げる天然水を使用しています。
柔らかくサラサラとした入り心地で、水質も抜群によいです。
薬師湯の水風呂は、「水質のよさと遊び心」が魅力的だなと思いました。
冷たすぎない分、柔らかい水質を味わいながら、じっくりクールダウンできます。
また薬師湯ならではのポイントは、水風呂の中に「打たせ水」があることです。
頭から滝行スタイルで水を浴びると、体感温度がグッと下がり、爽快感も倍増します。
多くの施設では、打たせ水は水風呂の外にあります。
しかし薬師湯では水風呂の中に設置されており、ひと味違う「遊び心のある水風呂」としても楽しめるでしょう。
内気浴|脱衣所内に増設されたととのいスペースが快適
次に、薬師湯の外気浴を以下の観点別に解説します。
- 雰囲気
- 席数
- 感想
2025年4月のリニューアルで、脱衣所内にととのいスペースが設置されました。
ととのい椅子の位置に空調や扇風機の風を当てる設計しているのか、座っているだけで気持ちよさと居心地がよさが感じられます。
薬師湯でできるのは、「内気浴」だけです。
2025年4月のリニューアルで、ととのいスペースは浴室と「脱衣場のととのいスペース」の2箇所に増えました。
それぞれのととのいスペースの詳細は、以下の通りです。

ととのいスペース① | 浴室内 ギリシャをイメージしたペンキ絵が落ち着く |
ととのいスペース② | 脱衣所の一角 空調や扇風機からの風が心地よい かけ水用の蛇口も完備 |
浴室内のペンキ絵は、日本で3人しかいない銭湯絵師の田中みずきさんが書いたものです。
ギリシャのミコノス島の景色が描かれている理由は、番頭さんのお母様が「いつか見てみたい」と願っていたことから、きているそうです。
薬師湯のととのいスペースの席数は、以下の通りです。

ととのいスペース①(浴室) | 2席 |
ととのいスペース②(脱衣所) | 4席 |
薬師湯のととのい椅子の席数は、普通です。
平日の夜や土日でも、ととのい椅子が埋まる時間帯は少ないです。
そのため、ととのい椅子の空き待ちをせずにスムーズに休憩できます。
また浴室の扉近くのととのい椅子には、「足置き台」が設置されています。

台の上に足を乗せると高さが出るため、体勢がよりゆったりとした状態になり、リラックス感がぐっとアップします。
どちらのととのいスペースも魅力的なので、その日・そのセットの気分によって使い分けたくなります。
浴室内の内気浴スペースは、ギリシャのペンキ絵を眺めながら休憩できるのがポイントです。
浴室の温かい雰囲気とあいまり、落ち着きながらのんびりとした時間を過ごせます。
浴室内のととのスペースの中では、入口の角にある席がお気に入りです。
隅のスペースにととのい椅子が設置されているため、秘密基地にいるようなワクワク感や安心感を感じます。
脱衣所のととのいスペースは空調や扇風機の風が体に当たる設計になっているため、夏でも気持ちよく休憩できます。
また脱衣所でも80年代の邦楽・洋楽が流れているため、どこか懐かしい気分になれるでしょう。
施設情報

薬師湯の入浴料・アクセス方法等の施設情報は以下の通りです。
営業時間 | 15:30〜翌02:00 |
定休日 | 水曜日 |
料金 | 大人(サウナ):850円 大人(入浴のみ):550円 |
決済方法 | 現金 PayPay |
レンタル | 大小タオルセット:50円 |
アクセス | 「押上駅」A3出口より徒歩6分 |
薬師湯のクーポン情報

以下のサービスを知っているだけで、薬師湯の入館料が計100円お得になります。
サービス名 | 取得方法 | 取得難易度(★〜★★★) | 割引率 |
都内共通入浴券 | フロントで購入 | ★★ | 5,500円→5,400円(100円お得) |
都内共通入浴券は薬師湯のみならず、東京都内であればどこの銭湯でも使用できます。
そのため、都内の銭湯サウナ巡りが好きな方は、都内共通入浴券の購入がおすすめです。
イベント情報・施設情報2選
サウナ以外にも薬師湯の魅力は、たくさんあります。
代表的な魅力は、以下の2つです。
- 200〜300種類以上のレパートリーがある日替わり湯
- 豊富なお土産と薬師湯グッズ
サウナ以外の魅力も知ることで、より薬師湯を楽しめるでしょう。
1.200〜300種類以上のレパートリーがある日替わり湯
薬師湯では、日替わり湯を毎日開催しています。
これまでに開催された日替わり湯は、200〜300種類以上です。
行くたびに違う日替わり湯に入れるので、毎回飽きることなく楽しめます。
私が入ったことのある日替わり湯の一例は、以下の通りです。




日によっては、生の食物・飲料・植物を使った本格的な日替わり湯に入れるのも特徴的です。
お湯の色や香りに癒されながら、のんびりリフレッシュできるのは魅力的です。
また日によっては、日替わり水風呂を開催していることもあります。
視覚・聴覚からの癒し要素も加わることで、水風呂がさらに気持ちよく感じることでしょう。

薬師湯の公式X(旧Twitter)では、日替わり湯の予定がカレンダーで公開されています。
アカウントの一番上の固定ポストに半月分のスケジュール画像が載っているので、「気になるお湯の日」に合わせて行くのもおすすめです。
2.豊富なお土産と薬師湯グッズ

薬師湯の魅力は、お風呂だけではありません。
受付の周りには、思わず手に取りたくなるお土産やオリジナルグッズが揃っています。
取り扱いのあるお土産やグッズの一例は、以下の通りです。
- アパレル:Tシャツやショートパンツ。薬師湯や大日本プロレスコラボ商品がメイン
- 入浴剤:日替わり湯で使用されるものもあり
- ステッカー:セイント★セントー・薬師湯コラボ
訪問時は、入浴剤を購入しました。

薬師湯の日替わり湯でも使用されている入浴剤が、お家のお風呂でも楽しめます。
中でもお気に入りは、「く〜りっし湯」の入浴剤です。
お湯に入れると、爽やかな青色に変わり、ほんのりバニラの香りが広がります。
まるで薬師湯での日替わり湯体験が、自宅でそのまま再現できるような感覚でした。
「今日はお風呂タイムをちょっと贅沢にしたいな」と思った日にピッタリなアイテムです。
薬師湯を訪れたら、ぜひグッズコーナーもチェックしてみてください。
女将さんおすすめ!薬師湯帰りに立ち寄りたい絶品サウナ飯

今回は、女将さんに教えていただいた薬師湯周辺のおすすめサウナ飯を紹介します。
おすすめしていただいたのは、「旬味処 ふじせ」というお店です。
こちらのお店は創業40年以上続く老舗居酒屋で、女将さんや番頭さんも打ち上げなどで利用するという行きつけのお店らしいです。
店内は落ち着いた雰囲気で、ちょっとした隠れ家のような空間が広がっています。
まさにサウナ後にしっぽり1杯飲むには、ぴったりの居心地のよさを感じます。

料理は焼鳥・海鮮系がメインで、冬には鴨鍋なども提供しているお店です。
ホワイトボードには手書きで、鮮度と味のよい旬の食材を使ったメニューも書いてあります。
お酒は、焼酎の種類が豊富です。
私が注文したものの中で美味しかったのは、「鰹のたたき(850円)」です。

春の初鰹ということもあり、脂控えめで引き締まった身がさっぱりとした味わいが特徴的でした。
日本酒との相性もよく、大満足の美味しさでした。

サウナ後に一杯飲みたい方は、ぜひ「旬味処 ふじせ」へ行ってみてください。
営業時間 | 17:30~23:00 |
定休日 | 日曜日 |
アクセス | 薬師湯より徒歩2分 |
予算 | 2,000〜3,000円 |
よくある質問

- タトゥー・入れ墨があっても入浴できますか?
- 問題なく入浴できます。
- ドライヤーの料金はいくらですか?
- 3分20円(現金のみ)です。
- 最終入場は何時ですか?
- 01時30分です。
- ランニングステーションとして利用できますか?
- 入浴料金(550円)を支払えば、更衣室のロッカーに荷物を預けてランニングが可能です。
- 公式SNSはありますか?
- X(旧Twitter)とInstagramがあります。
まとめ

薬師湯は2025年4月にリニューアルオープンされ、サウナが劇的進化を遂げた施設です。
以前は定員4名だったサウナは、14名まで入る広さに変わりました。
さらに、オートロウリュ・オート熱波も導入され、中上級者も満足できるサウナ室になりました。
通常時は80年代の邦楽・洋楽の流れる居心地のよいサウナ室ですが、オートロウリュ・オート熱波が発生すると100℃近くまで体感温度が上がります。
この「穏やかさ」と「激熱」のギャップがクセになり、何セットでも入りたくなります。
また、200〜300種類以上ある日替わり湯もおすすめです。
生の食品や飲料・植物を浴槽に投入するユニークな演出もあり、色や香りを楽しみながらリラックスできます。
薬師湯は、「リニューアルで導入された新しい設備と昔ながらの温かさ」の両方を味わえるのが、最大の魅力だと思います。
サウナで満足し、下町の温かさにも触れれば、きっと満足できるでしょう。