今回はサウナを始めて早くて半年ほどから
サウナ愛好家を悩ます「ととのイップス」の
原因と個人的な対策について書いて
いきたいと思います。
今回は前編として
「ととのイップス」の原因編です。
参考文献等を引用している部分は
科学的な見解も含みますが、その他の部分は私の個人的な意見や感覚も含みますので
参考程度に見ていただけると幸いです。
ととのイップスとは?
サウナブームの火付け役として
ここまでサウナ愛好家の人口が増加したのにはテレビドラマの「サ道」の影響が大きいです。
番組中でも流れる
「ととのった〜ぁあああああ」という
「ととのい」の視覚化したシーンを見て
自分も体験したいと思い、サウナに行って
みようと興味を持った方も多いと思います。

そして、その「ととのい」の正体を体感すると
サウナに「ととのい」を追い求めることが
1つの目標になります。
しかし、「ととのい」を求めてサウナに
通い続けるといつか頭打ちがきます。
どうしたナカタ?
ドラマ25サ道第11話「西の聖地でととのう…のか!?」のワンシーンにて
お前はもっとととのえる男だろ?
テレビドラマ「サ道」でも主人公の
ナカちゃんが突然「ととのい」を感じる
ことができなくなり、苦悩する様子が
描かれたのはかなり印象的です。

※頻度等の多角的な観点からの分類も
考えましたが今回はサウナ歴を基準にするのが
一番わかりやすいと感じ分類しました。
もちろんサウナ初心者の方は
何を言っているんだと思われるかも
しれません。
しかし「ととのい」を感じられなくなる現象、
サウナ初心者からサウナ中級者の階段を
上がった時に待ち受ける壁こそが
「ととのイップス」なのです。
個人的に思う「ととのイップス」の
定義は以下の通りとなります。
ととのイップスの原因
多くのサウナ愛好家を悩ませる
「ととのイップス」になる原因を
私は以下のように考えます。
- 刺激の慢性化
- 「ととのう」ことへの過度な執着心
順番に解説していきます。
- 刺激の慢性化

こちらは身体的要因です。
多くのサウナ愛好家が当てはまるのは
こちらの方だと思います。
「ととのい」とは、血中には、
医者が教えるサウナの教科書 加藤容崇著
興奮状態の時に出るアドレナリンが
残っているのに、自律神経は
副交感神経優位になっている
稀有な状態
サウナと水風呂で交感神経を刺激し、
外気浴で非日常から日常に戻った結果
副交感神経が活性化して「ととのい」が
生まれます。
いわばサウナありき、水風呂ありきの
「ととのい」でもあるのです。
サウナに通い慣れてくると、
医者が教えるサウナの教科書 加藤容崇著
過度な環境に体が適応してしまい、
交感神経が活性化しにくくなることが
あります。
サウナ、水風呂という過度な環境に慣れると
身体が同じ刺激では満足しづらくなるのです。
もちろん「人間そういうものだし、
ととのわないこともあるんだな」と楽観視
できれば良いです。
しかし「なんでととのわないんだと!」躍起に
なってくると話は、身体的要因かつ心的要因に
変わりがちです。
- 「ととのう」ことへの過度な執着心
刺激の慢性化が悪い方向に進むと
「ととのう」ことへの過度な執着心にも
繋がることもあります。
こうなってくると心的要因も含んできます。

「ととのう」ことへの過度な執着心の
副作用としてサウナの温度の高いところや
水風呂の温度の低いところを好むようになり
過剰な刺激を求める可能性が高まります。
一時的にはととのイップスの解消法には
なるのですが過度な執着心は依存症に繋がる
危険性もあるのです。
さらにサウナ室、水風呂の温度には
設備的な面で限界値があるため
極論を言ってしまうとどんなに高温のサウナ、
どんなに冷たい水風呂でもととのわなく
なってしまう可能性もあるのです。
まとめ
私は2年7ヶ月ほどサウナに通っているの
ですが、サウナ好きになりたての頃の
最高の「ととのい」を感じることは
年に数える程度です。
そのため日々私も、ととのイップスと
戦っていると言っても過言ではないのです。
(依存までは行かないまでもととのいに対して過剰な執着心を抱いたことはあります)
次回は「ととのイップス」に効果的かも
しれない対策を3つ紹介したいと思います。
少しでも多くの方の「ととのイップス」
への処方薬となればいいなと思います。
ではまた!